witec360 - WITec Raman Imaging - オックスフォード・インストゥルメンツ

あらゆる方向への可能性を広げる

先駆的なalpha300シリーズの後継機であるwitec360は、広帯域性能において新たな基準を打ち立てます。そのモジュール化された設計は、ラマン分光法初心者にも扱いやすく、進化し続ける多様なアプリケーションにも柔軟に対応できる汎用性を備えることで、導入直後から長期にわたる価値を提供します。

メリット

研究グレードの結果を取得

ビーム経路全体に最適化された光学系により、最先端の研究開発に最適な速度、感度、分解能を実現。

前例のない汎用性を体験

広帯域性能により、要求の厳しい研究課題や多目的施設における多様な用途に必要なスペクトル柔軟性を実現。

包括的な知見を得る

イメージング技術のシームレスな統合により、化学的特性と構造的特性の相関関係が明らかになり、試料のより深い理解が可能。

現在の実験と進化する実験に合わせて顕微鏡を構成する

モジュール設計により、幅広い機能とアップグレードオプションを提供し、各機関の要件とリソースに適合するカスタマイズされたソリューションと拡張性を実現。

インテリジェントな自動化で生産性を向上

高度なハードウェア自動化と直感的なソフトウェアにより、データ収集と分析が簡素化され、業務効率が向上。経験レベルの異なるユーザーも迅速に導入可能。

一貫性と透明性を確保

マルチユーザー管理、内部校正、自動化されたレポート作成、効率化された分析により再現性を促進し、組織および規制へのコンプライアンスを支援。

あらゆる課題に対応する先進共焦点ラマン技術:

ポイントごとの分光取得：個々の位置での精密測定を実現
2Dエリアスキャン：高解像度イメージングと高速概要マッピング
3D解析により内部構造を層ごとに可視化
ライン・スキャン法による定義された軸に沿った深度プロファイリング
反応および物質変化のモニタリングのための時間分解測定

詳細を知る　ラマン分光法とは

3D Raman image of a cosmetic emulsion rendered in Imaris. Dimensions: 30 x 30 x 10 µm³. Image credits: Oxford Instruments

お客様のニーズに応えるために設計されたシステム

柔軟性 – 持続可能性 – 将来性

witec360のモジュール構造により、お客様固有の実験課題に最適なシステムを構築できます。単一用途向けの固定構成から、高度な学術研究用特殊装置、業界標準や多目的施設ニーズに対応するツールまで、幅広いソリューションを提供します。その柔軟な設計により、witec360は将来の要件に合わせて進化・拡張を続けます。

専門家にお問い合わせください

Imarisで描画されたヒト上皮癌細胞の3Dラマン画像。サンプル提供：ドイツ・ライプツィヒ大学医物理学・生物物理学研究所、イリーナ・エストレラ＝ロピス博士およびトム・ヴィーナス。

witec360の中から可能な選択肢を探る

ラマン顕微鏡導入へのナビゲーション

顕微鏡のタイプを選択してください（直立型／倒立型）

顕微鏡の部品を選択してください

高度な
イメージングおよび分析オプションを組み込む

アクセサリーでカスタマイズ

ラマン分光法および相関分析法を用いた包括的試料分析

witec360は相関解析技術を統合することで分析能力を拡張し、同一試料位置における化学的・地形学的・機械的・構造的特性の補完的知見を提供します。そのソフトウェアはユーザーフレンドリーな操作性、容易な結果相関、直感的な画像重ね合わせを実現し、分析ワークフローを効率化します。

witec360システムと従来のalpha300シリーズの顕微鏡の両方とも、相関イメージング技術を追加するアップグレードが可能です。

相関イメージング技術

第二高調波発生（SHG）

SHGは非中心対称構造に敏感であり、2次元材料の結晶特性解析やライフサイエンス分野におけるラベルフリー解析に最適である。

走査型電子顕微鏡（SEM）

SEM技術はナノ構造、結晶学的、および元素情報を付加し、特に材料分析、ナノテクノロジー、地球科学において有用である。

光ルミネッセンス（PL）イメージング

PLは光電子特性に関する重要な知見を提供するため、材料科学や半導体特性評価において広く用いられる手法である。

原子間力顕微鏡（AFM）

AFMは、材料科学やナノテクノロジーにおいて特に重要な、表面の微細構造、接着性、剛性といったナノスケールの表面特性を明らかにする。

地形ラマンイメージング

TrueSurfaceは、岩石、錠剤、微細構造材料など、不規則な表面を持つ試料の同時地形測定とラマン測定を可能にします。

白色光顕微鏡オプション

関心領域を効率的に特定・可視化するため、witec360顕微鏡はケーラー照明を採用し、各種モードにおいて業界最高水準の白色光画像を実現します。

近接場走査型顕微鏡法（SNOM）

SNOMは回折限界を超えた光学イメージングを実現し、約60nmまでの分解能を有するため、ナノ材料や複雑な試料の分析に適している。

蛍光顕微鏡法

蛍光標識に依存するライフサイエンス分野の特定の応用において、ラマンデータは蛍光顕微鏡法によって補完される。

時間相関単一光子計数法

TLMやFLIMといったTCSPC技術は、半導体・光エレクトロニクス研究だけでなく、ライフサイエンス分野においても貴重な知見を提供する。

アンチバンチング測定

相関ラマン分光法、光励起発光（PL）、およびアンチバンチングを組み合わせることで、量子コンピューティングや暗号技術に不可欠な単一光子発光体（SPE）の効率的な同定が可能となる。

クラス最高の性能

witec360は共焦点ラマンイメージングにおいて最高水準の性能を実現します。各構成部品は最大透過効率と一貫性を最適化しており、数秒で正確な結果を得られます。これによりイメージングワークフローが加速され、最も困難なアプリケーションさえも容易に実現します。

広帯域範囲における信号強度を最大化
- 350 - 1100 nm within the same core system
- Extended options from UV (266 nm) to NIR (1064 nm)
回折限界空間分解能
- Lateral resolution <300 nm (dependent on excitation wavelength
- Depth resolution <950 nm (dependent on excitation wavelength)
卓越した分光分解能
- Down to 0.1 cm⁻¹ relative wavenumbers (at 633 nm excitation)
超高速ラマンイメージング
- Acquisition speeds below 1 ms per spectrum without compromising resolution

Hexalight - the core of witec360’s performance

witec360の核心となるのは革新的なHexalight分光器であり、レンズベースのミラーレス光学系と6つの回折格子位置を備え、広範な波長域において最適な透過率と分光柔軟性を実現します。

高度な自動化が実現する、省力かつ高精度な測定

witec360顕微鏡向けの高度な自動化オプションで効率を最大化し、ワークフローを簡素化。一貫性を確保し、信頼性の高い高品質な結果を提供します。

主な利点：

使いやすさ 複雑なタスクを簡素化し 、初心者からラマンイメージングの専門家まで、高度な測定を可能にします
効率化されたワークフロー自動化された調整手順により、研究に充てる時間をさらに確保
再現性の向上反復作業の自動化とハンズフリー光学系位置決めにより、一貫した高品質な結果を保証します
遠隔操作グローブボックスなどの密閉環境において、顕微鏡の測定と制御を完全に遠隔で行います。

SiCウェハーの欠陥の3Dラマン画像。寸法：180 x 245 x 7 µm³。画像提供：Oxford Instruments。

すべてのユーザーのための自動化

マルチユーザーラボ:

様々な経験レベルに対応し、使いやすい共有機器でワークフローを効率化します。

業界研究者：

反復的な実験タスクを迅速かつ正確に処理し、開発を加速する。

ラマン初心者向け：

直感的な導入プロセスで高度なタスクを簡素化し、確信を持って操作できるようにします。

ラマン専門家：

複雑な実験のための高度な自動化で限界を押し広げよう。

witec360 オートメーションの主な機能

装置設定と画像制御

機能

メリット

オートビーム – ワンクリック精密アライメント

認定基準サンプルを用いた自動レーザービーム経路調整により、回折限界解像度と安定した性能を保証。複数レーザー調整用のメモリー機能を備え、完全なリモート操作を実現。

マルチユーザーラボや密閉環境での使用に最適で、ハンズフリーで再現性のある位置合わせを実現し、一貫した高品質な結果を提供します。

TrueCal – 校正が簡単になる

自動化された事前設定済み校正ルーチンにより、システムの分光特性を調整し、実験準備を整えます。

精密性、コンプライアンス、定量的に正確な結果が求められる反復的または規制されたワークフローに最適です。

ラマンイメージング

機能	メリット
TrueComfort – 日々の業務を簡素化基本操作の効率化による利便性の向上と画像処理の高速化：最適な光設定を実現する電動ケーラー照明明視野モードとラマンモードの迅速な切り替えワンクリック回転を実現するSoftware制御式対物レンズ回転装置	日常的な画像処理作業の効率性と使いやすさを向上させる、コストパフォーマンスに優れたソリューション。
TrueSurface– 常に焦点が合っている測定全体を通じて完璧な焦点を積極的に維持し、鮮明で高品質な画像を実現します。	広範囲のスキャンや、曲面・傾斜面・構造化された表面を持つサンプルに最適です。
電動式レーザークプラ – 波長オプションを拡張最大6つのレーザー波長（UVからNIR）をSoftwareで切り替え可能。	多様な励起条件を必要とする多波長実験や多様な試料に最適です。
TruePower™ – 絶対レーザー出力制御測定範囲内で絶対レーザー出力を設定・制御し、<0.1 mW（拡張構成では0.1 µWまで）の精度で一貫性のある再現性のある照明を実現します。	エネルギー依存性のある実験や厳密なレーザー出力制御を必要とする高感度試料に不可欠。
電動偏光モジュール– 簡単かつ正確自由回転可能な励起偏光子と検出分析器の自動調整により、偏光依存性および偏光分解能を要する連続測定を効率化します。	分子配向や異方性材料の研究に最適で、操作性と時間効率が向上しています。
電動式およびピエゾ駆動ステージ – 精密加工を容易に電動式およびピエゾ駆動式スキャンステージによる試料の自動位置決め。	広範囲のマッピングに不可欠であり、関心領域への自動ズームインと定義済み測定位置の再訪問を可能とする。

データ処理

当社の高度なソフトウェアはデータ処理と分析を効率化し、結果を迅速に解釈することを可能にします。

機能	メリット
Softwareスイート分析ウィザードガイド付きクリック操作によるワークフローでデータ分析を簡素化します。	あらゆる経験レベルのユーザー向けに、トレーニング時間の短縮とデータ分析の高速化を実現。
TrueComponent分析画像内のサンプル成分を自動的に識別・区別します。	複雑な試料の迅速かつ包括的な分析、容易なスペクトル分解。
TrueMatch 測定されたスペクトルを、著名なスペクトルデータベースを用いて既知の分子に素早く照合します。	解釈や数学的評価を必要としない直接的なピーク割り当て。

主要なアプリケーションに合わせてカスタマイズ

Material Science

広範囲組成マッピングから3D応力・欠陥解析まで、witec360はポリマー、地質試料、ナノ材料、化学分野をはじめとする材料科学の革新を推進します。その汎用性は高度なin-situ研究と相関解析技術を支え、材料研究から生産に至るまで、幅広く深い洞察を得ることができます.

Semiconductors

WITec 360は、高解像度ラマン分光とフォトルミネッセンスイメージングを統合することで、構造的・電子的特性に関する詳細かつ包括的な知見を提供し、半導体技術の革新を力強く後押しします。
本システムでは、非破壊プロファイリング、応力分布のマッピング、欠陥の特性評価、バンドギャップ解析など、多様な高度解析に対応可能です。

Life Science

witec360は、細胞構造とプロセスの詳細な分析のために、ラベルフリーかつ非破壊的な2Dおよび3Dラマンイメージングによりライフサイエンス研究を強化します。代謝、薬物取り込み、脂質およびタンパク質の組織化に関する知見を提供し、生物学的相互作用と疾患メカニズムの包括的研究を可能にします。

Pharmaceutics

製薬の研究開発において、WITec 360ラマン顕微鏡は、製剤設計、安定性評価、生物学的利用能の解析において高解像度かつ詳細な知見を提供します。原薬（API）のマッピングや各種剤形における多形分布の可視化、さらには表面コーティングや吸収メカニズムの解析まで対応可能で、迅速かつ正確な測定により、開発プロセスを加速し、製品の市場投入までの期間を大幅に短縮します。

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