alpha300 apyron は、WITec顕微鏡シリーズの中で最高位のラマンイメージングシステムです。装置の制御と決められた測定手順を自動化することで、使いやすさと究極の機能を兼ね備えています。これにより、観察手順が合理化され、比類のない速度、感度、解像度で再現性の良い結果が得られます。新世代の alpha300 apyron 顕微鏡の登場により、WITecはラマンイメージングの自動化を一段上のレベルに引き上げることができました。
alpha300 apyron の優れたパフォーマンスと広範囲にわたる自動化を短編動画で紹介いたします。
より詳細に機能をご覧になりたい場合は、弊社プロダクトマネージャーThomas Dieing による、30分間の総合紹介動画(英語)をご覧ください。
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2015年の初登場以来、alpha300 apyron は、WITecの完全自動化されたハイエンドラマン顕微鏡として確立しています。WITecの apyronシステムは、特に自動化とユーザーの快適性において、常に最新の機能を備えた開発を行っています。
alpha300 apyron は、装置のキャリブレーションからラマン測定、データ解析までのワークフロー全体が完全自動化されており、リモートコントロールが可能です。試料を交換する場合を除いて、顕微鏡に触れる必要はありません。
alpha300 apyron は、比類のないイメージング品質で自動ラマンイメージングシステムの指標となっています。 同時に、最高のスペクトルおよび空間分解能、測定速度、信号感度を提供します。装置の全ての部分は、最高の透過効率と精度に最適化されています。さらに、モジュール設計によりシステム構成の自由度が保証され、アプリケーションの要求が変わっても、仕様要求を満たすことができます。豊富な種類の励起レーザー、 超高スループット分光計(UHTS)、検出器が選択可能です。
真の共焦点性と波長最適化設計
alpha300 apyron の非常に高い性能と速度は、二セレン化タングステン(WSe2)フレークの分析で鮮明に示されています。試料フレークの異なった層数の様子が、光学顕微鏡像 (A)でわかり、ラマンイメージングによりさらに詳細な特長がわかります。たった2分で、10,000スペクトルの75 x 75 µm² のラマンイメージが取得されました。試料フレークには、単層(赤)、2層(緑)多層(青)領域があります。スムージング処理を行った同じ像を(C)に示します。17分かけて100,000スペクトル以上の測定を行い、シャープな画像が得られました(D)。取り込み画素のサイズを750nm (B)から230nm (D)まで小さくすることによって、S/Nが向上しました。フォトルミネッセンス像 (E)では、ラマン像と同じ構造を示し、多層と少ない層数の間の粒界までも見えています。測定の積算時間は、全ての測定で6msec/画素です。
四塩化炭素(CCl4)は、ラマン分光器のスペクトル分解能の性能を決定するための適切な試料です。460cm-1の特徴的なピークは室温で明確な3つのピークに分離されます。alpha300 apyron は、その超高スループット性能により、このスペクトルの分解能を維持しながら、高空間分解能で超高速ラマンイメージングが可能です。
水と複数種のハーブオイル混合物中のL-システイン溶液のラマンイメージ。L-システインのほとんどは水相(青)に溶解しています。油相(黄)では、溶解していないシステイン結晶(赤)が見えます。緑の領域は、ハーブオイル成分の1つを表しています。L-システインのラマンスペクトルには、低波数領域に特徴的なピークがあり、WITec RayShieldカプラーを備えたalpha300 apyron で観察されました。
シリコンチップ上に描かれたC.V.ラマンの肖像画の光学顕微鏡像(左)、AFM像(中央)、ラマン像(右)。この像は、ラマン顕微鏡用の標準キャリブレーション試料の一部で、製造と供給はドイツ・BraunschweigのPhysikalisch-Technische Bundesanstalt (PTB)で行われています。
WITecの完全自動化 alpha300 apyron ラマンイメージングシステムは、長年にわたり、複数のイノベーションアワードを受賞しています。
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